ファンドを通じた水資源の持続可能性に期待

格付投資情報センター、「R&Iファンド大賞2018」公表

格付投資情報センター(R&I)は、優れた運用成績を示したファンドを表彰する「R&I ファンド大賞 2018」について、投資信託関連部門の選考結果を公表した。

ESG投資の流れを受け、前回までの「国内SRI/環境関連部門」から名称が変更された「国内ESG部門」では、最優秀ファンド賞に大和証券投資信託委託の「女性活躍応援ファンド」(愛称:椿)が、優秀ファンド賞に朝日ライフアセットマネジメントの「朝日ライフSRI社会貢献ファンド」(愛称:あすのはね)が選ばれた。

このうち「あすのはね」では、企業の環境対応も踏まえて社会貢献度を評価し、投資先を選定している。

4月20日付けのウィークリーレポートによると、組入上位30銘柄の中には、企業の水に対する理念や取り組みなどを評価する「CDPウォーター2017プロジェクト」においてAリストに選ばれたトヨタ自動車も含まれている。国際NGO・CDPが運営するこのプロジェクトは、世界の639の機関投資家が署名しており、国際的にも関心が高い。「あすのはね」が同プロジェクトと連動しているわけではないが、企業のESGに対する熱心さ、いわば”ESG感度”なるものに機関投資家たちが注目し始めていることは間違いなさそうだ。

一方、計測機器メーカーの堀場製作所が組み込まれている点も興味深い。同社の取扱製品には、工場排水や浄水場、下水処理場などの運転管理に欠かせない水質計測機器も多いのだ。

ここ数年は雨の降り方が激甚化しており、渇水や洪水など水リスクが世界的に高まっている。メーカー各社は商品供給を途絶えさせないためにも、水質保全はもちろんのこと、「水量」も含めたサプライチェーン全体での水リスク管理が急務となっている。

「水」に向き合うことが企業の価値を高め、一方では、そうした企業を支える水インフラ企業も評価される。水について感度の高い企業が投資を通じて育つことで、間接的に水資源の持続可能性につながっていくことが期待される。

関連記事