家庭でできるマイクロプラ汚染対策

パタゴニア日本支社、洗濯バッグ取り扱い開始

アウトドア企業のパタゴニア日本支社は3月8日、日本初上陸となる、洗濯中のマイクロファイバーの流出を大幅に削減する洗濯バッグ「GUPPYFRIEND ウォッシング・バッグ」の取り扱いをパタゴニア全直営店舗とウェブサイトにて開始した。

マイクロファイバーとは極小のプラスチック繊維のことで、マイクロプラスチックの1つ。マイクロプラスチックについては、海に散乱し、水生種が飲み込んでしまい、地球の自然システムを汚染するとして懸念が高まっている。

その中でもマイクロファイバーは一貫性のない形でより小さな生命体に脅威を及ぼし、食物連鎖に侵入し、人間の体にまで入り込む可能性がある。フリースなど化繊の衣類を洗濯した際、一着から抜け落ちるマイクロファイバーは数千本にのぼる。下水処理場などでの処理過程においても小さすぎて捕捉されず、河川や海に流出してしまうという。

同製品を使えば、洗濯時に抜け落ちる非常に細かなマイクロファイバーを捕捉できるという。ドイツのパタゴニアのパートナー「STOP! MICRO WASTE」(サーファーと自然愛好家のグループである「LANGBRETT」によって発足した、ドイツ・ベルリンを拠点とする非営利団体)によって製造されている。

パタゴニアはこれまでも、マイクロファイバー汚染問題の解決に向けた取り組みを行ってきた。同製品が唯一の解決策というわけではないが、「いま、できること」として、日本でも提供を開始した。

洗濯時に同製品を使用するほか、高品質の製品を購入したり、洗濯の回数を減らす、ドラム式洗濯機を使ったりすることでもマイクロファイバーの流出を抑制できるという。

【 製品概要 】
製品名:GUPPYFRIEND ウォッシング・バッグ
価格:3,996円(税込)
製造元:STOP! MICRO WASTE
販売元: パタゴニア直営店(全22店舗)、ウェブサイト ※アメリカ、ヨーロッパでも販売中