河川敷を生かした魅力的なまちづくりを推進しようと国土交通省が今年度から始めた「かわまち大賞」に、長井市かわまちづくり推進協議会(山形県)の最上川での取り組みと、「水の都ひろしま」推進協議会の元安川・京橋川での取り組みが選ばれました。
河川敷は国や自治体など官が管理していますが、2つの事例はいずれもオープンスペースを民間事業者に貸し出してカフェに活用するなど、川とまちが一体となった賑わいを創出しています。
自治体や民間事業者、地元住民らが一緒に、川とまちが融合した空間を創り上げる取り組みは「かわまちづくり」と呼ばれ、国土交通省が以前から支援してきました。初の「かわまち大賞」では、これまでに「かわまちづくり」計画が登録されている191カ所が対象でしたが、その中でも特に成果が上がっている2カ所が受賞しました。
【「かわまち大賞」受賞事例】
◆長井地区かわまちづくり
(国土交通省資料より)
・長井フットパス~かわからまちへ、まちからかわへ~
・長井市かわまちづくり推進協議会(長井市、長井商工会議所、長井市観光協会、地域団体、NPO他)
・最上川水系最上川
・ 長井市の特徴である「かわ」と「まち」を繋げ回遊性を高めるため、地域住民と連携を取りながら、全国の先駆けとなるフットパスを整備
・ フットパスマップの作成など計画時から継続して地域が積極的に関わり、イベント開催やボランティアガイドの養成を進め、利用者数の増加、かわとまちの回遊性向上に寄与
◆天満川・旧太田川(本川)・元安川地区及び京橋川・猿猴川地区かわまちづくり
(国土交通省資料より)
・水辺のオープンカフェ
・「水の都ひろしま」推進協議会(国土交通省・広島県・広島市、学識経験者、経済・観光関係団体、市民団体等)
・太田川水系元安川・京橋川
・河川区域における民間事業者による常設のオープンカフェとしては京橋川が日本で初めてであり、約 15 年の実績がある
・ 出店者から預かる事業協賛金をカフェ周辺の環境整備に活用し、カフェへの誘客を図るとともに、地域の景観向上に還元している