お菓子工場でいちばん使う水って何だろう?

SNACKS by Water-n #1

SNACKS by Water-n #1

ちょっと疲れた時に、みんなとおしゃべりする時に欠かせない、子供の頃から大好きな「お菓子」。
ひと口にお菓子といっても、クッキーにチョコレート、アメやグミ、ポテト系スナック菓子など、その種類はさまざま。
そんなお菓子づくりの製造現場では、どんなふうに水が使われているのでしょうか。
お菓子を巡る水を通して、水の循環のこと、考えてみませんか?

冊子「Water-n」の特集記事を4回に分けて転載します。

SNACKS by Water-n vol.20 より転載(発行:一般社団法人Water-n)


お菓子づくりで使う水といえば、まず思い浮かぶのは材料として。でも実は、さまざまな工程で水が使われています。では、その中でいちばん量が多いのは、何のための水だと思いますか?

いちばん多く使われるのは「洗浄」の水

お菓子工場では、材料として使う水だけでなく、さまざまな工程で水が活躍しています。では、その中でいちばん多く使われているのは、何のための水でしょうか。

答えは、製造が終わったあとの設備などの「洗浄」に使う水です。

例えば焼き菓子づくりでは、材料を混ぜて生地をつくり、焼き上げ、冷まして包装するまで、さまざまな工程を経て商品になります。そして一日の製造が終わると、工場ではもうひとつの大切な仕事が始まります。

安全で安心なお菓子を届けるために

それが、製造ラインや機械、作業台などを隅々まで洗浄することです。

工場では、おいしさはもちろん、衛生面でも安全で安心なお菓子を届けることが欠かせません。原料や汚れが残ったまま次の製造を始めることはできないため、設備は毎日ていねいに洗い、清潔な状態に保たれています。そのため、工場で使われる水の多くは、この洗浄工程で使用されているのです。

使われた水をきれいにして自然へ

こうして使われた水は、工場の排水処理設備へ送られ、きれいな水へと戻されます。実は、お菓子の種類によって排水の特徴は大きく異なり、それぞれに合わせた工夫が行われています。

工場でお菓子ができるまで

1 原材料を混ぜる

焼き菓子の場合、卵や小麦粉、砂糖などを混ぜ合わせて生地をつくります。この工程では原料の洗浄などに一部の水が使われ、排水が発生します。

2 製造

生地を型に流し込み、オーブンでじっくり焼き上げます。焼成中は、ほとんど排水は発生しませんが、焼き上がり後には型や器具を洗浄するための水が使われます。

3 包装

焼き上がったお菓子を冷まし、カットや包装を行います。この工程でも排水はほとんどありませんが、作業環境の衛生管理のために洗浄水が使われています。

4 洗浄

製造が終わると、ミキサーや製造ライン、作業台などを毎日ていねいに洗浄します。工場で最も多くの水が使われるのがこの工程。排水には砂糖や小麦粉、卵などが含まれるため、適切な排水処理が必要になります。

洗浄に使う水は原材料の10倍以上になることも!

5 排水処理

工場で発生した排水は、排水処理施設へ送られます。油や固形物を取り除き、微生物の力も借りながら水をきれいにし、環境への影響を抑えて自然へと還っていきます。

出典:食品工場における廃水処理の実施例(環境省)