学生YouTuberが下水道管メンテ会社でドッキリ企画

東亜グラウト工業 × 積分サークル 、もっと下水道を知ってほしい

下水道管メンテ会社で「大人の社会科見学」ドッキリ
知らない技術を経験でき、下水道に興味

ドッキリ企画とは知らずに下水道管の内部を洗浄する「アイスピグ管内洗浄工法」を学習するYouTuber「積分サークル」の“だまされる側”のメンバー

老朽化した下水道管のリニューアル事業を手掛ける東亜グラウト工業(東京都新宿区)はこのほど、大阪大学の理系学生を中心とする人気YouTuber「積分サークル」とのコラボ動画を制作した。「大人の社会科見学」をテーマとし、公開から一晩で再生回数が10万回を超える反響があった。

動画はこちら

同社は以前から、「下水道」という見たり触れたりする機会が少ない社会インフラのPRに力を入れてきた。YouTuberとのコラボもその一環で、動画マーケティングを手掛けるエビリーの仲介で実現した。

 動画では同社の浦安技術センターを舞台に、積分サークルのメンバーが他のメンバーにドッキリを仕掛ける。

ドッキリを仕掛けるのが楽しそうな“だます側”のメンバー

だまされる側は「大人の社会科見学」として動画を撮影しているが、そこに同社の作業服を着ただます側のメンバーが潜んでおり、最後にネタバレしてオチがつく。シナリオは積分サークルが考案した。

下水道管を耐震化する「マグマロック工法」をまじめに学習する“だまされる側”のメンバー

メンバーは下水道管の内部をシャーベットで洗浄する「アイスピグ管内洗浄工法」など同社が手掛ける技術を学んだり、模擬下水道管の中も歩行。「知らない技術を経験でき、(下水道に)興味が出た。実体験ができて楽しかった」と社会科見学を堪能できたようだ。

同社の山口乃理夫社長は「当社ホームページの閲覧数も40倍ほどに増え、期待以上の成果が上がった」と手ごたえを感じている。

模擬下水道管に入り、やっぱり楽しそうな“だまされる側”のメンバー