鉄建建設(東京都千代田区)はこのほど、NewAct(東京都豊島区)、あき電器(東京都調布市)、久力製作所(茨城県行方市)の技術協力を得て、新型タービンを用いた小水力発電装置の開発に成功した。現在、茨城県石岡市の協力を得て、同市内の農業用水路にて試験運転を行っている。
水力発電は一般的に、小型・大型の機種に関わらず、水深の浅い水路、流速の遅い水路、流量の少ない水路では発電が難しいとされてきた。新開発の装置では、水深10㎝でも発電できるという。
【小水力発電機の特徴】
①水深が 10cm 程度の浅い水流においても発電が可能
②水量が 0.02 ㎥/s 程度以上あれば発電が可能
③流速が 1.5m/s 程度以上あれば発電が可能
④一つの水流に設置する場合は、流速が回復する間隔で、直列・並列の連続設置が可能
⑤水が流れてくる方向が変化しても、可動翼により、すべての方向から流れてくる水のエネルギーをリアルタイムで効率よく受け止めることが可能
⑥流速や流量が極端に少ない水路でも、小さな落差を利用して、集水加速導水路を設置することで発電が可能