公害乗り越え、SDGs先進都市に

北九州市、OECDからモデル都市に選定

北九州市はこのほど、「SDGs推進に向けた世界のモデル都市」としてOECD(経済協力開発機構)から選定された。アジア地域では初となる。


記者会見の様子(北九州市サイトより)

同市は公害克服の経験から培ってきた市民力、ものづくりの技術を活かし、「低炭素社会づくり」を目指した「環境モデル都市」や、「環境」「社会」「経済」の3側面の課題解決を目指す「環境未来都市」をはじめ、さまざまな取り組みを行ってきた。

水分野をはじめとする「環境国際ビジネス」にも力を入れており、官民パートナーシップにより展開している。また、相手国のニーズに応じた環境保全等の「環境国際協力」や、地域課題の解決等を目指した「自治会やESD(持続可能な開発のための教育)の取組」など、独自の取り組みが多い。

これらの取り組みが評価につながった。昨年末には、持続可能な開発目標(SDGs)推進本部」(本部長:内閣総理大臣)が創設した「第1回ジャパンSDGsアワード」の特別賞(SDGsパートナーシップ賞)も受賞している。