これからも洗濯し続けたいから、考えよう

花王、未来の洗浄を考える研究会を設立


 洗濯は清潔で快適な暮らしに欠かせないが、意外にも現在の洗濯は環境への負荷が多い。このままでは洗濯が持続可能な社会の構築を妨げる要員にもなりかねない。そんな危機感を持った花王が、フューチャーアース、東京大学国際高等研究所サステイナビリティ学連携研究機構とともに、未来の洗浄について議論・提案する場として「未来洗浄研究会」を設立する。

12月7日(金)には、設立記念フォーラムを東京ビッグサイトで開催する。

 設立趣旨にはこうある。

 「現在の洗浄は、大量の原料、水、エネルギーを必要とし、また、大量の排水、廃棄物を出しており、世界中の人々が将来にわたって続けられる(洗浄の)仕組みになっているかどうか、定かではありません。
 そこで、「世界中の人々がサステナブルに清潔に快適に暮らせる社会」を目指して、事業領域が学問領域の枠を超え、産学公民のさまざまな知恵を集めて、未来の洗浄について、議論・提案する場として、本研究会を設立します」

 同社はすすぎ1回を業界で初めて実現した洗濯用洗剤や、すすぎ水を減らせる泡切れのよい洗剤を開発するなど、泡のデザインで水負荷の低減に挑戦し続けている。(関連記事「水負荷を減らす泡をデザインせよ」

 「持続可能な洗濯」の構築に向け、これまでの業界にはない、花王らしい斬新な提案がなされることに期待する。

<設立記念フォーラム「みんなで考えよう!未来のサステナブルな洗濯」>
・2018年12月7日(金)13:30~16:00(開場13:00)
・東京ビッグサイト会議棟6階
・無料
・基調講演1「パラダイムシフト~現状の地球と未来に向けて~」サステナビリティ日本フォーラム 代表理事 後藤 敏彦氏
・基調講演2 「洗濯の選択で創るサステナブル社会」東京大学大学院工学系研究科 教授 平尾 雅彦氏
・パネルディスカッション
(ファシリテーター)東京大学サステイナビリティ学連携研究機構 准教授 菊池 康紀氏
(パネリスト)東京大学大学院工学系研究科 教授 平尾 雅彦氏、共立女子短期大学生活科学科 教授 山口 庸子氏、CDPジャパンディレクター 森澤 充世氏、花王 ESG活動推進部長 金子 洋平氏
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